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とありえないことを叫んで走り出したくなるようなブロック、それがC。作風の幅広いかたが集中したのかなー。
C-01 毒⇒鶏米チャボさん
異世界FTとくくるだけでも硬質なものから娯楽なものまで多彩。しかし覆面企画2「勝負」でキマリ、面一本。世界観を主人公の生き方そのものと合わせて少ない紙幅でバリバリッと描いてみせる呼吸はまさに本作。導入部がモノクロの陰影濃い映画的イメージで迫ってくる感じも似てる。と思うよ。
C-02 舞夜空(まいよぞら)⇒文月夕さん
確信はあまりなく。「2~3日で書いた」との意気込みからここに。多作なかただし時間をかけなかったから短いとは限らないのだけども。
C-03 ジンニーと魔法の絨毯⇒凌雪さん
「永天翠夜」「狼なんて、怖くない」など登場シーンでの主人公の紹介のされ方がそれっぽいような。
C-04 起源の探査⇒宮武鳴さん
「>えせ」フランス、方言セリフなど言語重視の作風は「観測員」かなーと。乗組員がヘルメットを脱ぐと中身は「わしらはかみさま」だったりして。
C-05 クウジュ※注⇒柳暗波瑠さん
「狂奏曲」のダークな雰囲気。
C-06 ボクらの、冒険前夜。⇒よもぎの森さん
「星の実」の農村描写、「悩める魔女思想」には双子もいて、表面だけで簡単に決めすぎかなーと逆に不安に。登場人物の内心に連動して天候や自然の事物がスルリとはさまれる筆致はここにぴったり。
C-07 鏡よ鏡⇒羽津樹 透夜さん
「ピリオド」のラブカップルを読んだらもう決定。鏡が鉄板に。うまいね。山田くん座布団で殴って。
C-08 Deserter's 45 minutes⇒土岐さん
「だぜ」「じゃねぇ」などあんちゃん語りはそういう覆面。分厚い覆面をめくれば「クドリャフカ」の、空に消えた誰かを見送る視線がある、ような。
C-09 私と私の黒のこと⇒梅原タロさん
いつか見た夢のようなリアルな手ざわりの幻想が展開する「渇き」。本作「私」の、観念での世界認識と近いかも。「ストゥルルソンでの出来事」で地の文がルラを見つめる「しょうがない奴」という視線は、「私」の「A」へのまなざしかなーと。あと「タイトルでばれそう」と気にしておられるので「こと」「出来事」つながり。
C-10 てるてる坊主の気持ち⇒天菜真祭さん
「シリウスを探しに行こう」など文末が「~なの」終わり。本作は一人称の地の文ではなくセリフ扱いの文ともいえるのだけども。
C-11 ふりさけ見れば春日なる⇒深海いわしさん
ファンタジーから現代まで幅広く。超話し言葉の「リーニの日記」、お気楽「海辺の王都のみかんな人々」などあるが、「花に星」を読むと覆面としてコメディのトーンを落とす傾向あり?「冬の花火」「ラッカー」あたりの、じわじわと染み出すような心理描写が気づけば作品世界全体を支配している短編の書法に一票。
C-12 三つ葉⇒マル太さん
サラリーマン哀歌。女性からの評価がキーポイントである「光り輝くとき」は本作とは光と影の関係にあるかも。