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  管理人・歩く猫 これっぱかしの宝物について。真田丸とネット小説など。ご感想・メッセージは記事付属コメントかページ最下段のフォームどちらでもどうぞ
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これはK96さんのwebマンガ+イラストサイト「870R」(サイトは18歳以上推奨)「HANA-MARU」からの二次創作であり、「王さまとブヨピヨ」「サミー・エバーパインの逆襲」の続編です。


全8話。第1話はこちら。他のHANA-MARU二次小説はこちらから。


おとなむけ。おこさまは よまないでくださいね。



騎士ハルミオンと十二の試練(3)


「くどりーん、仕事終わった?」
 執務室にやってきたヨーコリーナは、前かがみになってクドージンの視界に割り込みました。
「あの、もう少し残っていますので」
「ドールにやらせればいいじゃない。簡単な数字チェックでしょー」
 ヨーコリーナが指を鳴らすと、廊下からしおしおとクドージンドールがやってきます。
「そういうわけには」
「最近ドールの仕事能力上がってるのよー。セーブデータを蓄積できるようになったから、時々くどりんの側でオリジナルデータを収集させるだけで、もー飛躍的な学習効果が」
「ヨーコリーナさん。私と全く同じ服装のドールをウロつかせないでいただけますか。部下が混乱して」
「だってそっくりなんだもん。ほら立って」
 ヨーコリーナはクドージンを引っぱってドールの隣に立たせました。
「はい、3D画像ー♪」
「「元から3Dです」」
「ほら、ツッコミも見事に同期♪」
「困るんです。今日はずっとデスクを占領されていて」
「ん?」
「ヨーコリーナさん、私が本物です」
「んんー?」
「あなたがドールだと思って連れ回していた私が本物で、デスクでいらない計算チェックを繰り返していたのがドールだったんですよ。私が本物だからどくようにと、何度言っても水掛け論で」
「当たり前でしょう。私が本物なのだから」
「ちょっと待ってちょっと」
「ヨーコリーナさん、同期が完璧すぎるんですよ。ドールがオリジナルの意識を持ち始めてるんです」です」
「わー、何かめんどーい!」
「今「今後、ドールにはもっと突飛でふざけた服装をさせてくださいね。いや、お前のことだから」から」
 同じ間合いで同じ主張をする二人のクドージンは、同じジェスチャーで苦悩しました。
「こう「こうなっては誰にも見分けられない。唯一わが主なら見分けてくださるがそれは」れは、レハ……」
 チュウンッという切断音がして、クドージンドールの充電が切れました。
「あそっか。ライフは一日しかもたないんだっけ」
「ちなみに最初からデスクにいた私が本物でした」
「やーん怖かった! くどりんは帳簿チェックしながら充電切れを待ってたのねー。ドールがこっそり充電してもらっちゃう可能性はなかったの?」
「それを防ぐためにリューさんを拘束するという口実を用いれば、ドールは本物のフリをしてリューさんに接触できますよね。とにかくこういう場合、拙速に動いた方が負けですから」
 と、ドールも考えるであろうからには本物のクドージンも下手には動けず、自分相手の頭脳戦にすっかり消耗したクドージンは、よろよろとデスクを片づけました。
「お疲れ♪お茶して帰りましょ」
「今日はまっすぐ帰ります。自分エコーがハウって頭痛が」
「あっそ。おじいちゃん誘うからいいわー。ハワイアンカフェでやってるファイヤーダンスショーがすごいんだってー」


第4話につづく!)
 

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