忍者ブログ
  管理人・歩く猫 これっぱかしの宝物について。真田丸とネット小説など。ご感想・メッセージなどは拍手のメッセージ欄でも各記事コメントでもお気軽にどうぞ
[66]  [65]  [64]  [63]  [62]  [61]  [60]  [59]  [58]  [57]  [56
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

これは「870R」(サイトは18歳以上推奨)からの二次創作です。
第一話はこちら
おこさまにはおすすめしません。 


拍手[0回]


王さまとブヨピヨ(5)


 色々と片づくところへ片づいて。
 リューはアマネリアを森へ送っていきました。
 期待に胸を躍らせながら、カップルを前に呪文を唱えると。
「ああーー??」
「サミー?!」
 アマネリアは人間にならず、サミーが妖精になりました。
「おかしいわね」
「どういうことだこりゃー!」
 透き通った羽根にショート丈の薄物をまとったサミーは、無精ヒゲまでキラキラしています。
「危ないよサミー!」
「うお、バランスが取れねえ」
「落ちついて羽ばたいて、そうそう」
 手を取り合った二人は、キラキラしながらどこかへ飛んでいってしまいました。
「呪文が逆流した……? 魔導原理がひっくり返ってる……」
 リューは空を睨んでつぶやきます。
「魔法を自分しか分からないコードで改変して、いよいよ本丸に攻め込むつもり。あっちの政府転覆計画は、早くも順調のようね」
 都へ帰ったリューは、ヨシザワス王に、これからは魔法は当てにならない、もっと人心に配慮した政治をするようにと助言しました。
 天の支配者が変わる日が案外近いかもしれないと聞き、王は震え上がりました。精一杯良政に励み、味方をたくさん作って、クドージンからの復讐に備えたそうです。よほどいじめた自覚があったのでしょう。
 人々は何も知らずに王の改心を喜びました。きっかけとなったらしい王宮崩壊の日は祝日とされ、ブヨピヨ祭が行われるようになりました。
 祭の日、人々は大して食べないツマを丸めてブヨピヨ像を作り、輪になって歌い踊るのだとか。
「ブヨピヨじゃったらブヨピヨじゃ」
「おかげじゃおかげじゃ、ブヨピヨじゃ」
 めでたしめでたし。


続編もどうぞ。「サミー・エバーパインの逆襲

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
フリーエリア
最新コメント
[07/11 冬木洋子]
[10/21 かめぴー]
[08/02 Tama]
[07/31 連]
[03/03 蓮]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最新TB
プロフィール
HN:
歩く猫
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
真田丸とネット小説など。
アクセス解析
忍者ブログ [PR]