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ピースピットVol.14「BOOK」を観てきました。全五巻公演のうち、第四巻まで。怒濤の最終巻は次の回。一日で三巻観る人も結構いるそうで、猛者。おしりが猛者。
以下、特にネタバレありません。
急に思い立って一巻だけ観るなら三か四をお勧め。案内には三巻を「全五巻中一番静かな物語」と書いてあるけどどこが!どこが!と、あなたも劇場で叫ぼう^^。すげーよ!魔法だよ!舞台の魔法をいっぱい観た。役者さんが直接表現しなきゃ発生しないものがどのシーンにも常にある。生身のやりとりの魔法。三谷恭子さんはいつもながらまず立ち姿が魔法を放つ。手話の美しさ。ニセ手話のウソのなさ。そして成立するまじりっけなしのバカバカしさ^^。「あーこういうのを観たかった」というシーンが、思惑絡み合う人々の相関図が示されるところ。絡み合う群舞が「絡み合う」という言葉にとらわれていく。女たちの秘密が暴かれるところも大・トリ肌点。鈴木洋平さんの目ヂカラときたらありゃ何だ。惚れますやん。
開演が遅れた初日、穴埋めトークショーがあって赤星さんと末満さん登場。その後の巻も強制前説が行われることになり嬉しい。第四巻前説の山浦さんがツボだった。「じゃ、何かしゃべって」と他人に振り、隣でロイスの人が慌ててるあいだ、見事なスイッチオフの顔してはった。あれは、パニックに巻き込まれないよう平常心を保っているのよね。本当のピンチのときに助けられるようにね。かばうわよ好きだから。
たまにしか観ない演劇が夏ぐらいから楽しめなくて、これは年か?お芝居楽しめない老け方しちゃったか?と暗くなっていた。違った違った。期待して出かけたお芝居にアタリハズレがあるなんて普通だった。忘れてた。
一気に観ると長いから「長いな」と思うの当たり前なんだけど、長さを感じさせないための工夫がもっと欲しいと思うこともあった。転換がコマ切れになると、大局が見えないお客としては集中が保たない。第二巻シャオとクーロンが学園でしゃべってて、場面変わってやっぱりシャオとクーロンが学園でしゃべってた、ということがあった。シーンの変わり目ってもっと意識をリフレッシュしたいよ。
第四巻にかかってバリバリと女優陣が綺麗になる。びゅーてぃほー。森口直美さんが「愕然」の顔をするともーダメ惚れる。Sun!!さんはビジュアルも美しいけど動きと声が生気に満ち満ちてて大好き。大好きがなけりゃやってけないよ。これからそれをいっこいっこ取り戻していく人たちのことを思う。