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  管理人・歩く猫 これっぱかしの宝物について。真田丸とネット小説など。ご感想・メッセージは記事付属コメントかページ最下段のフォームどちらでもどうぞ
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これはK96さんのwebマンガ+イラストサイト「870R」(サイトは18歳以上推奨)「HANA-MARU」からの二次創作であり、「大江戸870夜町(はなまるやちょう)」の続編です。他のHANA-MARU二次小説はこちらから。


おとなむけ。おこさまは よまないでくださいね。


全20話。第一話はこちら


極楽座の怪人(13)

 一方、こちらは極楽座公演。
 JAJAの奇妙な国際情勢分析は誤りだったとひとまず分かり、目の前の現実に懐疑的になってみようと頭を絞る一同の周囲で、確かにグラグラと世界が揺れています。
「んー、やっぱめまいする……」
「何かがおかしい、ずっとそう感じていた……」
「裏で大きな仕掛けが動いてるはずよ……」
「これほど大仕掛けの舞台が、不自然なほどスムーズに回った理由は……」
 劉と桔梗介は、てんでに違う方向を見ています。
「技術助手が二人いるぞ」いるわよ」
 それぞれが指さした方向に、ひとりずつ雅がいました。




「ま……!」
「雅ちゃん!?」
「上にもいるみたいー、ひとり、ふたり」
 ヨコ丸の寝姿勢から見上げると、照明と吊り背景の操作係が逃げようとしています。
「照明と背景。それで視界が揺れたように感じたんですね」
「何だ何だ、そこら中に俺が……!」
 一気に血の気の引いた雅がどうやら本物らしく、他のは表情が動きません。
「クレオさんが作ったヘッドパーツですよ!」
「工藤タイプって発注したのにジミーズのムサい方が出来ちゃったアレね。さあ、観念なさい」
 フルフェイスの雅ヘッドを引き抜くと、中の人は噂のじゃこ屋のジャックです。
「すまんのう、バレたわい」
「ご隠居、本人と同じ場所にいないようあれほど注意したでしょう」
 残りの雅も頭をはずし、こちらは鶴さん亀さんでした。
「天音さんにつきまとったりしてるから、一緒に舞台に引っ張りだされるんですよ」
「若い娘がかまってくれて嬉しかったんじゃー」
「どこにいようが何人いようが誰の注意もひかない絶好のかくれみのだったのに、台無しですよ、全く」
「俺だって傷つくぞ……」
 ズタズタにされた雅の隣で、天音は真っ赤になっています。
「じゃあまさか、ロマンチックデートのときの雅ちゃんは……?」
「ふぉっふぉっ。マスク越しじゃからノーカウントじゃよー」
「おい、何やった」
「言えなーい!」
「お前さんも悪いぞい。んーとかあーとかだけで会話がもつんじゃから。普段からもうちょっと甘い言葉でもかけてやらんと」
「公演準備でクソ忙しい時に、んなことやってられっか」
「ごめんね雅ちゃん、私……」
 天音はうるうるしながらどこまでもクローズアップします。
「近え近え近え」
「だって、本物かどうかしっかり確認しないと」
「うむうむ。月明かりでいきなりでは間違えもするわい」
「だからおい、何やった……」
「ねえ、童○イン○野郎のクソみたいな悩みは置いといて」
 イライラも最高潮の一同は、容赦なく雅を押しのけました。
「早く説明してよ」
「そうだ」
「何がどうなってるニャ」
「教えてください」
「目的は何ネ」
 もみくちゃにされ、ご隠居はあっぷあっぷしながら言いました。
「わし、暗殺されることにしたんじゃよー」


第十四話へつづく!)

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